長流亭は大聖寺藩の庭園だった江沼神社境内の西北角、旧大聖寺川に面したところにあり、藩主の夏場の休憩所として、宝永6年に建てられました。
茶屋づくりや作庭で名高い小堀遠州間干の透かし彫りは、いかにも武家(大名)好みといわれる付書院の小障子の桟の模様や網代張りの竿縁天井などにも趣があります。
藩候は川に面した入り側の腰窓から魚釣りをよくされたといわれています。
昔、大聖寺は洪水が多く、また大火等で神社本殿や能舞台などが消失したなかで長流亭だけが難を逃れました。
現在国の重要文化財に指定されています。 |
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近くの名勝旧跡
片野鴨池は、日本海沿岸の標高30〜50mの丘陵の中にある淡水湿地で、2.5haの大池とその周囲の水田やヨシなどの低湿地からなります。
網を投げてカモ類を捕獲する伝統的な「坂網猟」(県文化財)の猟場として江戸時代から環境が保全されてきました。
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